近年、メディアの中だけでなく私の周りでも「部活動がなくなるの?」「今後はどうなるの?」といった声をよく耳にするようになりました。
「部活動の地域移行」「地域クラブ化」といった言葉が先行し、「急に変わってしまうのでは」「子どもに不利になるのでは」と不安を感じている方も少なくないかと思います。
流山市では、こうした不安を解消すべく2025年9月7日(日)に流山市部活動地域展開説明会が開催されました。その中で、市内の中学生一人ひとりの成長を第一に考えた新しい仕組みとして、部活動を「地域クラブ活動」へと段階的に移行していく方針が示されています。
この取り組みは、学校という枠組みを超えて、地域全体で子供達を支えるための新しい仕組みとのこと。
本記事では、「地域移行化によって、具体的にどのような変更が伴うのか?」流山市の説明会の内容や市民の皆さんからのQ&A、関連資料等を参照し、分かりやすくまとめました。

この記事を読めば、流山市公立小中学校における今後の部活動の取り組みについて簡単に理解できますよ♪

必要な時にいつでも参照できるよう是非ブックマークしてご活用くださいね!
第1章|なぜ流山市の部活動は「地域移行化」するのか
私たち保護者のほとんどが経験したであろうこれまでの学校が支えてくれていた部活動には、多くの良さがありました。
しかし、現在においては次のような深刻な課題が生じています。
- 教員不足と顧問の過度な残業
- 選択肢の多様化に伴いすべての「やりたい」に応えられない
- 生徒ひとりひとりの目標の大きなずれ
- 少子化による制度的な限界
流山市ではこれらを受けて、部活動を学校から切り離すと共に、「部活動の良さを残しつつ、生徒一人ひとりのニーズに応えられる持続可能な地域クラブ」の実現に向けてスタートすることとなりました。
第2章|部活動と地域クラブとの主な違い
学区が関係ない
複数の中学校をまとめた「エリア」を基本単位として編成されます。したがって、自分の在籍校のみで完結するものではありません。
自分の所属するエリアに希望のクラブがない場合は、他のエリアに越境して地域クラブに参加することも可能です。
吹奏楽部に関しては基本学校単位の活動とし、人数が足りない場合のみ合同クラブとして活動する予定。
チームではなく個々として
部活動は、チームとして成果を上げることを主たる目的としていましたが、地域クラブは一人ひとりの個に目を向け成長を促すことを目的としています。
個人に関しても、大会参加は任意とし、勝つことだけを目的にしません。生涯スポーツとして地域クラブに参加する子供達も気持ちよく共存できる環境作りがなされます。
無料から有料に
各学校によって運営されていた部活動が地域移行化されるに伴い、公費の投入と各ご家庭の会費負担が生じる予定です。詳しくは、『地域クラブの費用について』をご参照ください。
クラブ活動の多様化
部活動としては設立・存続が難しかった「ダンス」や「女子サッカー」、「伝統芸能」や「プログラミング」等の新設クラブが増え、近い将来クラブ活動の選択肢がかなり豊富になる見込みです。
また、兼部や変更などにも柔軟す。
小学生は土日中学生と共に
小学生の部活動は、今まで小学生だけで行われてきましたが、地域クラブ移行に伴い中学生と合同に。更に、活動日時は土日に限られる予定となっています。
地域クラブのエリアも中学校がベースとなっており、学区を超えた活動になる可能性が高いと思われます。
また、活動可能な学年も、5~6年生の高学年に限られます。

学校単体で県のコンクールにエントリーする場合は、小学生も平日含め学校単位の地域クラブ活動が展開されることになる様です。
それにしても、部活も地域クラブもない状況という変化の狭間となる2026年度の5~6年生はどのような活動ができるのでしょうか。過渡期の子供達への配慮も伺いたいです。
第2章|部活動の地域クラブ移行は「段階的」に
「R8年度から急に部活なくなっちゃうの!?」という心配は不要です。
部活動の地域クラブ移行ロードマップ
- R7年度(2025):保護者説明会・意見聴取 ◀ 今ココ ( 2025年12月16日現在)
- R8年度(2026)8〜9月
→ 中学生の休日(土日)の地域クラブ活動に着手 - R9年度(2027)8〜9月
→ 中学生の平日の地域クラブ活動を可能なところから順次展開 - R9年度(2027)
→ 小学生においても地域クラブ活動(土日)展開を目指す
2025年度現在中学1年生の子供達は、中学3年生まで従来の部活動を継続する想定で入部しているため、
最後まで部活動として存続できるよう配慮される様です。

完全移行まで現在平日運営されている部活動は学校の先生方が見てくださる様です。ただ、各学校の判断によっては、廃部等がある可能性も。
第3章|小中学生一人ひとりに合った「地域クラブ」を選択可能
地域クラブ活動では、小中学生の多様なニーズに応じた選択が可能になります。
流山市の地域クラブ活動の特徴
- ただ楽しみたい中学生も、本気で競技をしたい子も無理なく共存できる(大会参加は希望制)
- やりたい種目がなければ、他地域での活動もできる
- 年度途中の種目変更ができる
- クラブ活動の掛け持ちができる
- 既存のスポーツ少年団・クラブチームへの所属も選択肢として可能
『やりたい種目がない』以外の個別の事情については、今後相談。原則在籍校エリアのクラブに所属。

そして、部活動(地域クラブ)に入らないことも立派な選択肢の一つとして捉えることができます。クラブに入らなかったからといって、高校入試で不利になることは一切ありません。
※全国大会出場等で有利になることは引き続きあり得ます。
第4章|地域クラブ指導者・費用・安全面について
地域クラブの指導体制
- 指導者は厳正な審査をクリアした人材のみ採用
- 地域クラブ全種目に専門的な指導者を配置
- 登録人材は学校との連携も図れるよう研修が求められる
- 現教職員も登録可能
地域クラブ指導者という人材確保や指導者の教育に関しては、流山市が国内最大級の指導者登録を誇る株式会社アーシャルデザインへ業務委託することとなっています。

2025年9月の時点で45自治体・約450校との提携実績があり、あの桑田真澄氏が顧問を担当する企業だそうです~!
登録人材に関しては、指導の実績や経験だけでなく、人間性も厳正に審査。合格した限られた人材のみ登録可能とのこと。登録後も、学校と連携するための指導要領の把握や安全面の研修などが実施され、スキルのアップデートが徹底されている様です。
「子供達の成長は指導者の成長から」と仰っていました。

このような姿勢で取り組んでいただけるのは、安心感がありますよね。
尚、現教職員の方々は「兼職兼業」として報酬が支払われ、他校に指導に出向くことも可能になるとのこと。今まで完全に先生方のご厚意に甘えるしかなかった部活動の時間に、ようやく報酬が支払われるようになったのですね✨
地域クラブの費用について
公費だけの運営では持続可能性が保てないため、ご家庭にも負担が生じる予定です。
その中でも、なるべく負担が少なくなるよう、更に地域クラブ活動移行に関する支援団体も立ち上げ、寄附や協賛も募る流山市独自の取り組みも行っています。
- 想定額
年会費:約5,000円
月額:約2,000〜3,000円
兄弟割引等は想定していないが、経済的支援が必要な家庭への補助は検討する予定とのこと
第5章|未決定事項
地域クラブ化後の東葛駅伝への参加方法
中体連主催の大会ではないため、参加規程や今後の方針は現時点で未定。
市外のクラブへの加入や、市外生徒の受け入れについて
現時点では想定していないが、要望があれば今後検討。
部員数を考慮した地域エリア編成
大会登録人数などを参考にしながら、地域クラブのエリア編成をこれから検討していく。
エリアの発表は令和9年4月に流山市HPあるいは各学校を通して予定されています。
まとめ|地域クラブ移行化は「部活動を否定する改革」ではない
流山市の部活動地域クラブ移行化は、学校・地域・家庭が連携して子どもを支える将来を見据えた発展的な仕組みづくりです。
「やる/やらない」から種目の選択、またそれを「楽しむ/とことん挑戦する」「続ける/変える」を、子ども自身が自由に選べる環境をつくること。
- 部活動を否定するものではない
- チームとして成果を上げることを主たる目的としない
- 勝つことだけを目的にするものではない
- 一人ひとりの個に目を向け成長を促す
それが、流山市が目指す部活動・地域クラブ活動の未来のかたちです。

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つなぐ流山
流山歴18年2児ママ
●大手メーカーアプリ開発、HP&マニュアル制作歴10年 ●ライティング/記事校正/監修歴10年(作成した記事よりTV他メディア取材依頼歴複数あり) ●その間英語関連業務(英語指導、企業内翻訳/通訳、海外取引業務etc.)歴20年 ●海外留学経験(イギリス/アメリカ) ●現在HP×4、Instagram/X/Threads/YouTubeアカウント×計10運用中(顧客情報保護のため非公開)●英語×ITで頑張ってきた、料理と子供の追っかけが大好きな流山ママです!

