【所得制限なし】2026年度からの高校無償化とは?
2025年度より公立高校ならびに私立高校の授業料無償化が所得の上限なく適用されることになりました。
本来公立高校では118,800円の授業料がかかりますが、これを全額支給。私立高校においては、390,600円を上限額とした支給が2025年度に開始されました。
2026年度は、私立高校の授業料支給を現行の390,600円から457,000円に引き上げられることに。
これに伴い、子供を私立高校に通わせるご家庭への補助がより手厚くなりました。
無償化される授業料以外の費用は?
【高校無償化】という言葉を聞くと、あたかも子供を高校に無料で通わせられるように感じずにはいられませんが、他にも入学金や教材費、積立金などの負担もあることを忘れてはいけません。
費用全体で考えると、削減効果は公立高校/私立高校共に平均して全体の約30%前後であると言えます。2025年度からの高校無償化で経済的負担が大幅に軽減されたのは確かですが、高校生にかかる費用は小中学生のそれと比べてまだまだ大きいと言えるのではないでしょうか。
千葉県公立高校と県内私立高校諸費用まとめ
以下に千葉県公立高校と私立高校の諸費用(初年度版)をまとめました。私立高校は、千葉県内にある代表的な私立高校を3校ピックアップ。

今回ピックアップした千葉県内の私立高校は、引き上げ前の支給額390,600円でも十分間に合ってしまいますね。
公立高校 | 私立A高校 | 私立B高校 | 私立C高校 | |
---|---|---|---|---|
入学金 | 5,650円 | 350,000円 | 210,000円 | 300,000円 |
制服代 | ※1約100,000円 | ※1約100,000円 | 約340,000円 (教材費と合算) | ※1約100,000円 |
教材費 | 約40,000円 | 約70,000円 | - | 150,000円 (ノートPC込) |
授業料 | (118,800円) ※無償化 | (約330,000円) ※無償化 | (約372,000円) ※無償化 | (約350,000円) ※無償化 |
団体費学校徴収金 | ※2約10,000円 | ※2約40,000円 | ※2約50,000円 | ※2約50,000円 |
旅行等積立金 | 約100,000円 | 約110,000円 | 約200,000円 | 約120,000円 |
各種管理費 | - | 約170,000円 | 約270,000円 | 約240,000円 |
諸経費 | - | 約70,000円 | - | - |
※ その他 | - | - | 約20,000円 | - |
TOTAL | 約260,000円 | 約910,000円 | 約1090,000円 | 約960,000円 |
※1 制服・ジャージ代は10万円に統一 ※2 初年度は入会金込み
この諸費用まとめで考慮されていないのが、部活動にかかる諸費用や高校生活3年間で使用するPC代(私立C高校は明記されていたので反映済)です。
PC代は私立C高校に倣っておそらく100,000円程、部活に関しては初年度準備金として50,000円はみておいた方が良さそうです(入部する部活によって大きく異なる)。
【公立&私立比較】高校無償化後3年間の費用
千葉県公立高校
初年度年額:約40万
2・3年目年額:約20万
3年間合計:約80万
千葉県内にある私立高校(3校平均)
初年度年額約110万
2・3年目年額:約50万
3年間合計:約210万
公立/私立共に初年度の負担が大きく、2年目以降は初年度の半額程度に落ち着きます。
私立高校に関しては、管理費と積立金の金額が2・3年目の費用を大きく左右すると言えるでしょう。
更に学校から遠くにお住まいの場合、定期代や移動手段である自転車等の購入も考慮に入れる必要があります。

補助が手厚くなり私立高校に進学する敷居が大分低くなったとは言え、やはり公立高校と比べると依然として倍以上の費用がかかり、3年間の差額は100万円以上に上るんですね。しかし、授業料無償化前に比べると約70万円以上の差額が無くなったことになります!
公立高校と私立高校の費用差が埋まるに従い、施設やサポート体制など学習環境が恵まれている私立高校の人気が高まっています。今後私立高校受験が難化する可能性大とのこと(@進学説明会)。
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まとめ
2025年度の高校入試より申請が学校から紙ベースでではなく保護者によるネット申請となりました。
私達保護者も、子供達の受験に大いに関わっております。子供達の受験をしっかりサポートできる様、本人に任せつつも心と目を放さずに知識を蓄えていきたいですね。
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我が子の高校進学に先駆けての情報整理も兼ねたこの記事。これから高校受験を控えている皆さんのお役にも立てましたら幸いです!
▶ 参考文献
・各私立高校パンフレット、ホームページ
・高校入試説明会資料