【流山市】2019年の台風19号で避難所へ。キッコーマン アリーナでの避難体験と備え

台風19号で家族4人がキッコーマン アリーナへ避難した体験

台風や大雨による河川の増水、道路の冠水。自然災害は、いつ私たちの暮らしに影響するか分かりません。

今年、線状降水帯による大雨と冠水被害を目の当たりにし、改めて感じたのは、雨の降り方や降った地域によって、被害の出方が大きく変わるということ。

2019年の台風上陸時には、流山における雨量は多かったものの、冠水被害はそれほどでもなかった印象でした。しかし、江戸川の水位上昇が非常に気になりました。当時は、上流域で降った雨が川の水位に影響した様です。

流山に住む私たちは、雨雲の動きや周囲の状況だけでなく、河川の水位にも目を向けなければなりません。

私自身、2019年10月の台風19号では、江戸川の水位を何度も確認しながら、家族4人でキッコーマン アリーナへ避難しました。

今回は、当時の避難体験を振り返りながら、避難所での過ごし方や持って行ってよかったもの、そして災害に備えて日頃から考えておきたいことをお伝えします。

2019年10月12日台風19号上陸時の読売新聞

台風19号で江戸川の水位が上昇。わが家が避難を決めるまで

台風が近づいていた2019年10月12日。雨が強くなるなか、私が気になっていたのは江戸川と坂川の水位でした。

当時、私は河川の水位情報を確認できるウェブサイトを見ながら、状況を繰り返しチェックしていました。水位はライブカメラで10分おきに更新されていて、画面を見るたびにソワソワしていたことを覚えています。

土地を購入する時に、「江戸川が氾濫するほどの大雨なんて、200年に一度あるかないかよ!笑」なんて言われて少し安心したことがフラッシュバックし、「それが、今か…。」なんて思ったものです。

利根川上流域の大雨も、江戸川の水位上昇に関係

国土交通省の報告書によると、台風19号では利根川上流域でも記録的な大雨だったとのこと。八斗島上流域は3日間の雨量は平均309mmに達し、利根川中流部でも大規模な出水が発生しました。

利根川と江戸川は、関宿付近で分かれる河川。利根川水系の増水は江戸川の水位にも関係し、台風19号では江戸川の西関宿観測所や野田観測所でも水位が上昇。10月13日未明には、両観測所で氾濫注意水位を超えました。

こうした河川の状況を知ると、当時、私が水位を見ながら感じていた不安も、決して大げさなものではなかったと感じます。

利根川上流の大雨が、江戸川の水位上昇につながった仕組み

家族4人でキッコーマン アリーナへ避難

当日は土曜日で、家族全員が家にいました。当時、子どもたちは未就学児と小学生。

子ども達がいる中ではありましたが、夫がいたので避難の準備は比較的スムーズに進みました。

わが家がキッコーマン アリーナへ向かったのは、午後7時ごろ。

キッコーマンアリーナの避難所の様子

出発前に戸締まり・貴重品・ガス電気

通帳や印鑑、証書類など、なくなると困るものはまとめて持ち出しました。

玄関や窓の施錠(三重ロック)を確認し、ガスの元栓を閉め、ブレーカーも落としてから家を出ました。

災害時は、家のことも気になってしまうもの。

ですが、何より大切なのは命の安全です。

準備に時間をかけすぎず、避難情報や周辺状況に応じて行動することが大切だと感じます。

避難所に到着。ほかにも多くの人が避難していた

キッコーマン アリーナに到着すると、ほかにも多くの人が避難していました。

流山市の資料によると、台風19号の際、市内36か所の避難所に最大643人が避難。そのうち、キッコーマン アリーナには424人が避難していたと記録されています。

多くの人が避難していたことを知り、後になって改めて、当時の緊迫した状況を実感しました。

避難所では案内に従って移動し、わが家は2階の武道場に案内されたと記憶しています。スポーツ用のネットで区切られたスペースに、それぞれが場所を確保して過ごす形でした。

自宅にいると、外の状況が分からないこともあり、不安が膨らみます。でも、避難所に来ている人たちの姿を見ると、仲間を見つけた様で少しほっとしたことを覚えています。

施設は比較的新しく、清潔で過ごしやすい印象でした。

子どもたちは卓球。大人は落ち着かない夜

避難所での過ごし方は、大人と子どもでずいぶん違いました。

大人は気持ちが落ち着きません。家は大丈夫だろうか、川の水位はどうなっているだろうか。気になることが多く、なかなか眠れずにテレビを見ている方々も多かったのを覚えています。

子どもたちは、メインアリーナで色んな子達と一緒になって遊び、まるでキャンプにでも来たかのよう…。遊び疲れてぐっすりでした。

とはいえ、空いているスペースを子ども達に開放してくれたことはとてもありがたかったですし、子どもたちが普段とは違う環境でも楽しく過ごしてくれたことは、親としてとても助かったのを覚えています。

夜の避難所は、静かに過ごす人ばかりではなかった

暗闇の中ライトで手元を照らす様子
暗闇の中ライトで手元を照らす様子

消灯時間は午後9時から10時ごろだったと思います(うる覚えですみません💦)。

避難所にはテレビを見られるスペースもあり、ニュースも見られました。廊下に出て話をしたり、温かい飲み物を飲んだり、それぞれが不安を抱えながらも少しでも気を紛らわそうと長い夜を過ごしていました。

避難して分かった、持って行ってよかったもの

今回の避難で、持って行って役立ったものや、もっと準備しておけばよかったと感じたものがありました。

モバイルバッテリーは必需品

スマートフォンは、河川の水位や気象情報、自治体からの避難情報を確認するために欠かせません。

充電が切れてしまうと、必要な情報を得にくくなります。モバイルバッテリーは、大容量のものが良いでしょう。

避難所でも充電のための電源を貸してもらえましたが、使える数や場所には限りがある可能性があります。自分で充電手段を用意しておくと安心です。

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水や食料は、すぐ口にできるものが便利

わが家では、水筒に加えて2リットルの水を2本持参しました。

食料は、持って行った人数分のカップ麺とお菓子。

一晩で済んだので全く困りませんでしたが、もし自宅が水没していたら当然足りませんでしたよね…。

心のどこかに、「多分大丈夫だけど一応…」という気持ちがあったのだと思います。

避難所ではお湯や非常食も提供されましたが、食事が必ず十分に用意されるとは限りません。

飲料水やすぐに食べられるものを、家族の人数や年齢に合わせて準備しておくとよさそうです。

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子どもの暇つぶしグッズも準備

避難時に活躍した塗り絵

子どもが退屈しないように、落書き帳や本、カードなども持って行きました。

ところが、実際に子どもたちが夢中になっていたのは、パパのメガネだったりして……。

持って行ったものが必ず活躍するとは限りませんが、いつもと違う場所で過ごす子どもの気持ちを考えると、手元で遊べるものがあると安心です。

寝袋を貸してもらえたのがありがたかった

キャンプに慣れている友人が寝袋を貸してくれたことも、とても助かりました。

避難所では空調が効いていましたが、荷物を軽くするため、毛布などはあまり持って行っていませんでした。マットは敷いてくださっていたものの、床は普段より硬いです。横になって休むときに寝具があると、やはり心強いものです。

避難所の設備や空調、寝具の状況は施設や災害によって異なります。

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翌朝、雨が止んで空が晴れてきた

台風翌日の流山橋から見た江戸川
台風翌日の流山橋から見た江戸川

翌朝になると、雨は止み、空にも晴れ間が…。

江戸川の水位を確認し、落ち着いているように見えたこともあって、午前7時ごろに避難所を出ました。

帰りには、丘の上のサフランに立ち寄り、朝食をとりました。

やっと日常に戻れた気がして、皆自然と笑顔。ほっと一息ついたことを覚えています。

当時は丘の上のサフランで土日もイートインできたのです。

家に帰ってからは台風のあと片づけに追われましたがそこそこにして。

せっかくのお休みなので!柏の葉公園で遊びました。

当然、かなり荒れていましたし、ほとんど人がいませんでした…。

台風翌日の柏の葉公園
台風翌日午前中の柏の葉公園

雨が止んでも、すぐに安全とは限らない

今振り返ると、避難所を出るタイミングは慎重に判断する必要があると感じます。

雨が止んで晴れてきても、上流で降った雨の影響などで、川の水位がその後も上昇することもあるかもしれません。私が当時、帰宅を決めたことが、別のシチュエーションでほかの方々にも適用して良いとは思えません。

避難所から帰るときは、自治体の避難情報や河川の水位、道路の通行状況など、最新の情報を確認してください。避難情報が解除されていない場合や、帰宅経路に危険がある場合は、無理に戻らないことが大切です。

台風や大雨に備えて、日頃からできること

2019年の台風19号で避難した経験から、あらためて大切だと感じたことをまとめました。

  • 河川や気象情報を確認する:雨が強くなってから慌てないよう、情報確認用のサイトを把握しておく
  • 避難先と避難経路を確認する:自治体のハザードマップなどを見て、自宅周辺の浸水リスクや避難先を確認しておく
  • 持ち出し品を準備する:飲料水、食料、モバイルバッテリー、常備薬、貴重品、子どもに必要なものなどを用意しておく
  • 避難するタイミングを家族で話し合う:どのような状況になったら避難するか、事前に共有しておく
  • 危険な場所を見に行かない:川の様子を確認するために、河川敷や増水した川の近くへ行かない

河川の水位についての情報収集は、国土交通省「川の防災情報」や流山市「河川の水位情報」を利用しましょう。

まとめ|「まだ大丈夫」と思わず、早めの備えを

台風19号で避難したとき、江戸川の水位を何度も確認しながら、不安な気持ちで避難所へ向かいました。

このような大変な状況の中、避難所開設・運営に携わってくださる職員の方々には感謝してもしきれません。

本当にありがとうございます。

災害は、いつ、どのような形で起こるか分かりません。

「まだ大丈夫」と思っているうちに状況が変わることもあります。日頃から情報の確認方法や避難先、持ち出し品を見直し、家族で話し合っておくことが大切です。

当時の気持ちと危機感を忘れないよう筆者自身の備忘録も兼ねて。

この記事が、流山市や近隣にお住まいの方にとって、いざというときの備えを考えるきっかけになれば幸いです。

皆様、ご安全に。